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歯周病について

多くの人は歯を失う原因を「虫歯」だと考えがちですが、実は最も多い歯を失う原因は「歯周病」です。

ここではそんな知られざる歯周病について、徹底解説します。

歯周病は怖い!

虫歯は「歯それ自体」が壊される病気なので、症状が悪化しても1本単位でしか抜け落ちていかない対して、歯周病は土台となる「歯を支えている組織そのもの」が壊されてしまうので、症状が進行すると何本もまとめて一度にゴッソリ持っていかれてしまいます。

この二つは破壊されるモノが違うため、全く別ものとして考える必要があるわけです。

例えば、虫歯のメカニズムは菌が糖を栄養として食べて酸を出すことで、歯そのものを溶かします。そのため皆さんもご存じのように虫歯が進行すると神経に到達し痛みが伴います。

しかし、一方の歯周病は歯と歯ぐきの間に存在する細菌が歯の周囲に感染して、炎症が起こる病気です。

これの怖いところは痛みが無いので初めは自覚症状も無く、虫歯と違って中々気付けないところです。

それを指し示すかのように歯周病は30代で80%、50代で90%もの人が患っているとも言われています。

つまり、ここまで読んで「自分の歯は健康だから無関係♪」とタカをくくっている人も実は隠れ歯周病患者or歯周病予備軍である可能性は極めて高いということです。

下記に歯周病のチェックリストを作ってみたので参考にして頂ければと思います。

歯周病チェックリスト

  • 朝起きた時、口の中がネバネバする
  • 口臭が気になる
  • 歯をみがくと血が出る
  • 歯肉(歯ぐき)の下がりが気になる
  • 歯間に食べカスがよくつまる

歯周病の対策

ここまで歯周病の概要について説明したところで、次はその対策法について考えたいと思います。

歯周病は厳密には進行具合によって2つの段階があります。それが「歯肉炎」と「歯周炎」です。

「歯肉炎」は、歯垢(プラーク)が原因で歯ぐきが腫れてしまったた状態のことを指します。

上の図からも分かるように、歯と歯ぐきが付着している部分が破壊されていなければ「歯肉炎」、付着している部分が破壊されると「歯周炎」ということですね。

ただ、この段階であれば、本人の正しいケアにより、歯ぐき元の健康な状態に戻すことは可能です。

ところが、それを放置して歯と歯ぐきが付着している部分が破壊されはじめると「歯周炎」となってしまいます。注意してほしいのは一度でも歯周炎になってしまうと二度と健康な状態に戻ることはないということです。

歯周病の原因

歯周病の原因は、口内に継続してプラーク(歯垢)が付着してしまうことにあります。

20代までの健康的な歯ぐきの場合は、自浄性があり歯の汚れも取れやすい状態なので問題ないことが多いのですが、30代を過ぎて体の機能が衰えてくると、口内にもプラーク(歯垢)が蓄積しやすくなってきます。

なので、30代からは特に歯周病ケアを意識する必要があるでしょう。

ただし、これを見て「まだ自分は20代だから安心」と思った人は要注意です。最近では、20代での歯周病患者も増えているので、若いうちからきちんと口内のケアはしましょう。

大事なのは、歯と歯ぐきの間の溝にあたる歯周ポケットに潜むプラーク(歯垢)をしっかりと除去することです。

極端な話、歯磨きはしっかりと磨けていれば、1日1回でも問題ないはずです。

ただし、食事をした直後の食べかすは3~40分経つと、菌のかたまりになり、粘着性がでて固くなります。

よく「歯磨きは1日3回食後に」といわれていますが、これはプラーク(歯垢)が成熟しないうちに除去できることに由来しているんですね。

ブラッシングで除去できなかったプラーク(歯垢)は、固くなり、歯石として蓄積されてしまいます。その場合には、歯科医による処置が必要になりますので、お近くの歯医者さんに行くのが良いでしょう。

歯周病については本当に奥が深く、やり出したら止まらないので興味のある方は一度Wikipediaなどで見てみてください。かなり勉強になりますよ

歯周病の仕組み

歯周病は歯茎に起きる化膿性の炎症で、昔から歯槽膿漏とも言われてきました。(厳密にはこの二つは別物です)

中高年の実に9割以上がかかっている国民病でありながら、その危険性については深く理解されず、そのため対策も進んでいない厄介な病気です。

成人の歯周病の多くは30歳くらいに自覚症状もなく発症し、適切な処置をしない限り加齢と共に少しづつ進行していくのがその特徴です。

そして歯ぐきが腫れる・歯ぐきが黒ずむ・出血・口臭などの症状が出始め、そこで初めて自分の歯周病を自覚するというケースが圧倒的に多いのがこの歯周病のもう一つの特徴です。

日本人が歯を失う大半の理由はこの歯周病なので、事前に正しい知識を持ってケアをすれば高齢者になっても自分の歯で健康的な食事を送ることができる、とも言われています。

さて、そんな歯周病ですが、これは虫歯と同じく口内の細菌によって引き起こされる感染症です。

その原因は歯の汚れ、つまりプラーク(歯垢)です。

プラークは歯の表面や歯と歯の隙間にある白くてネバネバした物体ですが、これは食べカスではなく、虫歯菌や歯周病菌の細菌の塊です。

歯周病のメカニズム

歯と歯茎の隙間にプラークが溜まるとその中にいるバクテリアが24時間かけて繁殖していきます。このバクテリアの出す毒素が歯肉に炎症を起こすことで化膿して歯周病に繋がります。

歯肉が炎症で腫れてくると歯と歯肉の間に歯周ポケットと呼ばれる溝ができ、そこで歯周病菌が更に繁殖する悪循環に陥ります。

これ以外にも歯並びや噛み合わせが悪い場合や過度のはぎしり、精神的なストレスなども歯周病になる原因と考えられています。

喫煙者はそうでない人と比べて2~9倍も歯周病のリスクが高まるというデータもあるほどです。

歯周病は中高年が圧倒的に多いためか、老化現象の一つとしてみられがちですが、お菓子や清涼飲料水を積極的に摂る子どもにも多くみられます。

2004年から施行された健康増進法でやっと歯周病も生活習慣病の一つとして認定されましたが、まだまだその危険性については認知が進んでいないのが現状です。

歯は体の健康を支える土台のような存在です。病気になって初めて健康の有難みが分かる、というのは誰しも一度や二度は経験したことがあると思いますが、歯はその比ではありません。取り返しがつかなくなってから後悔することがないように、若いうちから大事にしてあげたいですね。

歯槽膿漏について

さて、お口の健康をテーマに運営している当サイトですが、これを読んでいるあなたは歯槽膿漏(しそうのうろう)の対策はできているでしょうか。

ここでは歯槽膿漏について知らない人のために、改めてこれの簡単な概要をご説明したいと思います。

歯槽膿漏とは?

そもそも歯槽膿漏とは歯周病が進行した時に出る歯肉炎が更に悪化した状態のことを指します。

主な症状は歯茎が腫れたり膿んだりすることで、ちょっと歯ブラシで磨いただけで歯茎から血が出るのが分かりやすい特徴です。

放置しておくと炎症は更に進行し、歯を支えている骨(歯槽骨)がどんどん崩壊していき、最終的には歯が抜けて落ちてしまいます。

そしてこの病気の怖い所は虫歯と違って進行中の自覚症状が全く無いこと。

そのため、自覚症状を覚えた時には既に歯を支えている歯槽骨の多くが溶けてしまっていて、手遅れなケースがほとんどです。

以下に歯槽膿漏の症状を一覧にしてみました。これに当てはまる項目が多い人はかなり危ないです!

  • 歯みがきをした時に歯茎から血が出る
  • 歯茎が下がっていてなんとなくしみる
  • 歯茎から膿が出る
  • 口臭が以前よりも強くなっている
  • 歯茎が腫れて痛い
  • 歯が揺れて、最終的に抜ける

下にいけばいくほど症状が進行し重症化している証拠です。3番目の段階でかなりの危険信号なので心当たりのある人はすぐに歯医者さんに診てもらいましょう!

近年、健康に対する意識は益々高まり、生活習慣病の改善や病気への備えも市民レベルでどんどん先鋭化しています。

しかし、残念ながらお口の健康という面においては日本はまだまだ後身国と言わざるを得ないのが現状で、それを指し示すかのように日本は35歳以上の国民の8割以上が歯周病患者だと言われています。

歯周病はお腹がぽっこり出てきたり、息切れが激しくなるといった他の身体トラブルと比較して目に見える変化がすぐ出るわけではありません。

そのため「自分は関係ない」「優先順位は低い」と思って、大したケアをしない人は本当に多いのが特徴です。

しかし、歯の健康が体全体に与える影響を計り知れません。

現在の最先端技術をもってしても一度溶けてしまった歯槽骨を再生するのは極めて困難です。そのため、ある程度進行してしまった歯槽膿漏に対しては成す術は無い、というのが今の歯科医療の現実です。

そのことを踏まえると、自分の歯が手遅れになる前に、出来るケアからコツコツ始めたいものですね。

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