1. ホーム
  2. 虫歯・歯周病について
  3. ≫虫歯について

虫歯について

ここでは、知ってそうで意外と知らない虫歯について、1から10まで詳しく説明します。

歯が虫歯になる原因

歯はなぜ虫歯になるのか? これは多くの人にとっての疑問だと思います。

ここでは歯が虫歯になってしまう理由の前にまずは歯の構造から説明していきたいと思います。

まず、歯の白い部分を歯冠、歯茎に隠れた部分を歯根といいます。歯冠の表面の一番固い部分がエナメル質です。

歯冠から歯根までの歯の中心をなすのがエナメル質の下にある象牙質です。これらを図に表すと以下のようになります。


ちなみに、このエナメル質は大理石にも匹敵する硬さを持っています。ハイドロオキシアパタイトと呼ばれる結晶が虫歯予防に大きな役割を果たすことが最近の研究で分かってきました。

さて、いわゆる虫歯の痛み(知覚過敏)は象牙質で起こります。

虫歯が出来る最初のキッカケは口内が酸性に傾いて歯のカルシウムが溶け出すことにあります。

わたし達の口の中は食べ物を食べると酸性に傾くのですが、この口内を酸性にする「ミュータンス菌」というモノが虫歯菌を作ります。

ここで、“食べ物を食べる→口内が酸性になる→歯のカルシウムが溶ける→虫歯になる”のであれば、虫歯にならない人もいるのはなぜか?と不思議に思うかもしれませんが、そこで役立つのが歯の再石灰化の現象です。

歯の再石灰化とは

人間の歯は一度虫歯になってしまったら基本的にどんなにしっかり歯磨きをしようが状態は悪化していくばかりです。

「一度虫歯になったら歯医者さんに診てもらうしかない」

子ども時代にこんな言葉で脅されて歯みがきを一生懸命やったという人は多いかと思います。(かくいう私もそんな子どもでした)

しかし、あなたはご存知でしょうか?

実は、虫歯は初期段階のレベルだったら放っておいても勝手に治ってしまう可能性がある んです。

それが歯の再石灰化です。

歯の再石灰化についてザックリ説明すると、これは虫歯によって一度は歯から流れ出てしまったミネラルやイオンが再び歯の表面を修復する作用のことです。

この再石灰化の凄いところは、一度溶かされかけた歯を修復するだけでなく、歯を溶ける前よりも更に固く頑丈な状態にすることです。

小学生くらいの小さな子が虫歯になりやすいのは、生えたばかりの永久歯がまだ再石灰化を経験しておらず、外部の敵に対して弱いからですね。

この歯の再石灰化は私たちが気付いていないだけで日夜大なり小なり行われている現象です。歯の再石灰化には唾液が欠かせない存在ですので、最近妙に虫歯が多いな・・・という人は唾液を増やすための施策を意識的にやってみると良いかもしれませんね。

歯の再石灰化は誰でも起きる自然作用ですが、歯に残った最近の塊であるプラーク(歯垢)が石灰化して歯石になると、この再石灰化が阻害されて上手くできなくなります。

そして虫歯や歯周病が始まります。

虫歯の一番の原因は皆さんもご存じの通り、口の中のプラーク(歯垢)です。

身も蓋もない結論になってしまいましたが、食後の歯磨きが虫歯予防には一番欠かせません。歯は一度虫歯になってしまうと後は悪化していくだけです。最初の小さな虫歯を作らないために、毎日の歯磨きはとても大事なわけですね。

虫歯の進行状況

皆さんは虫歯の治療に行くと歯医者さんが「C1」「C2」「C3」「C4」といった専門用語を言っているのを聞いたことがないでしょうか?これは虫歯の進行具合を差し、数字が増えれば増えるほど歯の状態も良くないことを指します。

ここではそれら虫歯の段階がどれほどの進行状況を指すのか解説していきます。

C1

エナメル質に溝が出来ただけの状態のことを指します。最初はただの黒い点に見え、痛みなどの自覚症状もないため機能的に何の問題もありません。

が、この段階ですぐに治療をすことが良い結果に繋がります。

C2

最初のC1の段階を超えて、小さな虫歯がエナメル質を超えて象牙質に広がるとC2になります。

C2の特徴としては冷たい飲み物を飲むと歯にしみる点が挙げられます。

ここまでの段階になるとほとんどは病巣を削り、詰め物をしたり部分的に金属で修復することで治療は完了します。

C3

第三段階のC3はC2を通り過ぎた更に先、病巣が歯髄に到達する段階のことを指します。

ここまでくると、食事中だけでなく日常生活を送っている最中も絶えず激痛に悩まされるようになります。こうなると抜髄、つまり「神経を抜く」作業が必要になります。

この頃になると歯冠はほとんど壊されて腐ってしまっています。

神経の無い歯の根っ子の治療(清掃や充填などの根管治療)を十分に行った上で、クラウン(冠、かぶせ物)を処置しなければなりません。

C4

最後のC4です。これはC3を超えて、虫歯が歯根まで到達してしまった状態のことを指します。

歯の先が化膿し、歯根膜炎を併発する場合もあります。噛んだ時にも強い痛みがあり、歯の先に膿の袋が出来てしまいます。

こうなるともはや治療は難しく、抜歯するしかありません。

この時に神経の孔を通して顎の骨に最近が感染すると骨髄炎を起こして顔が大きく腫れあがってしまいます。

皆さんも漫画やアニメで虫歯になったキャラクターの顔が大きく腫れあがっているのを見たことはあるかとは思いますが、まさにアレはC4患者の特徴ですね。

歯は一旦虫歯になると「治療」することは不可能で、病巣を取り除いて人工的に修復するしか他に手はありません。そうならないためにも日々の歯磨きはきちんとして、オーラルケアに対する意識は高めておきたいですね。

一度治療した歯は何年くらいもつ?

歯の治療を受けた患者さんからすれば治療した歯はそのまま一生健康であってほしいと思うのは当然のことです。

最近の歯科治療技術は飛躍的に進歩しているので、一度治療した歯は二度と虫歯にかからないと思っている方も多くいますが、残念ながらそう簡単にはいきません。

では、詰めたりかぶせ物をした歯は何年くらいもつのでしょうか?自費治療の高価な歯の場合は?

ここではそんな疑問にお答えしていきたいと思います。

歯はどのくらい持つのか?

さて、そもそも歯は毎日使うものなので、どれだけ高価な歯でもすり減ったり壊れたりすることはあります。

材質を考えれば保険の歯よりも自費治療の歯の方が長持ちするのは事実ですが、保険で作ったかぶせ物・詰め物でも壊れることはまずありません。

治療に使った材料自体は長期間おいても変化しませんが、かぶせ物や詰め物は噛み合わせや歯周病の状態によって再治療が必要になってきます。

歯を長持ちさせるのに大切なのは普段のお手入れや定期的なメンテナンスをしっかり継続して行うということに尽きます。

かぶせ物をした歯が再治療を必要になるのは一般的に6~10年と言われています。

歯というのは一度治療するとそうでない歯と比べてどうしても寿命が短くなってしまいます。

基本的に修理した歯は再治療が必要になり、そのたびに自分の歯は少なくなっていって抜歯に一歩づつ近づいていることを忘れてはいけませんね。

歯の劣化は避けられない?

「治療をする度に歯の寿命が短くなっていくんじゃどうしようもないじゃないか」と思われた方がいるかもしれませんが、諦めるのはちょっと待ってください。

歯は虫歯が再発したり、歯周病にならないようにメンテナンスをするだけでも長持ちさせることは十分可能なんです。

当サイトで一押ししているコロコロ歯ブラシも歯を長持ちさせるためのツールとして大いに役立ちます。

大事なのは歯石や歯垢・口内細菌といった虫歯や歯周病の原因を取り除いてコントロールすることにあります。

特に、歯を支える歯周組織や噛み合わせは年齢と共に日々刻々と変化しています。若い頃は体力も元気もあるので虫歯が再発したり、歯周病を患ったりすることは少ないのですが、歯も肉体と同じく老化するので加齢と共に虫歯のリスクも増大します。

人によっては新たにかぶせ物をしても若い頃と比べて1/3くらいしか持たないなんてことも珍しくありません。

かぶせ物をしている歯の手入れで特に注意すべきなのが歯とかぶせ物の隙間のブラッシングです。隙間にプラーク(歯垢)が溜まるとそこから細菌が感染して炎症を起こし、虫歯や歯周病の原因になります。

この隙間は自分では中々見え辛いので手鏡を利用したり、定期健診などで診てもらうことでしっかりしたケアが重要です。

シェアをお願いします。